【決闘師】
『決闘の真髄は騙しあいにあり』この事実に遊戯王黎明期の段階から気がついていたのは何を隠そうアンダーグラウンドの住人達であった。彼らは初歩的な『カードトリック』から当時最先端のハイテク技術を用いた『サブリミナルコントロール』に至るまでありとあらゆる誤認戦術を仕掛けたと言われている。そしてその中でも最強を誇ったと言われるのがこのダルジュロス=エルメストラ(当時は別名)……かってのフランス・アンダーグラウンド・デュエルにおいてナンバーワンの地位と実力を誇った決闘師である。彼の【決闘詐術(デュエルトリック)】は、華麗なテクニックから奇想天外な大仕掛けに至るまで幅広い分野に及び、そのあまりの冴えから遂に『毒薬』と称されるほどであった。彼と決闘した者は皆一様に『見えてはいけないものが見えてしまった』と供述している。彼はその身体・脳髄に573のトリックを仕込み、時には家族構成を変える事さえ辞さなかったという。そう、それが『決闘師』としての生き様だったのだ(『過去形』なのは彼が死んだ事を意味しない。ある日忽然と彼が『裏決闘場』から消えた事を意味している)。かって彼が愛用したデュエルショップの地下室には、未だ100を超える『仕掛け付き』の決闘盤が眠っている――

「物騒な。決闘師。悪い冗談ですよ」
 胡散臭いものを見る目で信也が言う。確かに、嘘臭い。
「ところがどっこい冗談じゃないから性質が悪い。我ながら、な」
「156歩譲って全部信じるとしても、なんでそんな人間がここにいるんですか?おかしいじゃないですか」
「そいつはお互い様だろ? お前こそグッドスタッフオンリーの癖してなんでこんなところにいる?」
「問題のレベルが違い過ぎますよ。そんな……」
「いいじゃねえか。決闘の相対主義ってやつだ。俺がそうだって言うんだからそうなのさ。さっき左手のカードを5〜6回消したり出したりして見せただろ? あれくらいは初歩の世界だ」

 確かに彼のカード捌きは上手い。それは事実だった。だがその一方で胡散臭い話なのもまた事実。だが、確かにこれ以上聞いたところで、後は信也が信じるか信じないかの問題。これ以上同じ件について話を聞いたところで大した成果は得られまい。それに、どこまでが嘘なのか、という問題もある。信也は、一端話題を変えことにした。その方が建設的だ、とばかりに。
「ええっと、じゃあ次は『決闘十字軍』なる悪の秘密結社についてお聞きしたいのですが。駄目ですか?」
「駄目だな」
 即答。ボクシング・ジュニアライト級世界チャンピオンによるクロス・カウンターの速度に匹敵する即答。多少うろたえる信也。或いは進んではいけないルートに突入してしまったのか。ここでバッドエンドなのか。
「え? そんな……」
「『悪の秘密結社』の時点でお前は全面的に何かを間違えている。お前俺らのこと何だと思ってんだ?」
 『何だと思ってんだ?』 あんな名乗り方をした時点で怪しい集団以外の何物でもない筈だが――
「そんな如何にも趣味の悪そうな集団の事を『悪の秘密結社』以外と考える方がどうかしてます。加えてメンバーには『決闘師』。決闘で世界征服を企んでいると言われても違和感のない面子じゃないですか」
 確かに。どう考えても自分で撒いた種。むしろツッコミ待ちの領域。
「そうだな。『決闘で世界征服』なんぞ狂人の世迷いごとのような意見はともかく、胡散臭いネーミングなのは確かだな。だがネーミング趣味が悪い点についてはうちのリーダーに言ってくれ。一応命名者はそいつだ。もっとも、この名称、俺はそれなりに気に入ってるんだがな。人生ってのは馬鹿馬鹿しいくらいが楽しいもんさ。後は……そうだな。誤解しないよう先に言っておくが元決闘師は俺だけだ。他の連中はまた『別の何か』ってやつだ。ろくでなしなのは保証するぜ」
「胡散臭いですね。実に胡散臭い。詰まるところ何しに来たんですか?」
「さあな」

 微妙なところではぐらかされる会話。今この瞬間ダルジュロスが発した「さあな」は『罠カード発動! 《議論の無力化》!』とほぼ同義であるように思われた。ディスカッション・フェイズの強制終了である。恐らくこの「さあな」の部分が重大事にしろそうでないにしろ、このダルジュロス=エルメストラは決して口を割らないだろう。

 この男は、意味の有無に関らず秘密を持ちたがるタイプ。それによって『ここ一番』の謎を覆い隠すタイプ。そして一端口をつぐめば、梃子でも動かないタイプ。その真意を推測しづらいタイプ…信也は眼前の決闘師をそのように『観察』していた。一見すると口が軽いように見えるものの、いざ話し込んでみると独特のペースを堅持される。筋金入りの強者体質というやつだ。

 だが、この場で『観察』を行っていたのは信也1人ではなかった。ダルジュロスもまた、元村信也という決闘者をつぶさに観察していたのである。ダルジュロスとは異なり、一見すると『正常』『平凡』に見える元村信也。だが、ダルジュロスは『何か』に気がついていた。或いは彼こそが『元村信也』に気がついた最初の1人だったのかもしれない。元村信也という捻じれた存在の―

「足りないな」
「え?」
「お前のツッコミ具合が足りないって言ったのさ。お前、この《サイバー・ダーク・ホーン》については何かないのか? 魔法・罠ゾーンにこいつを置くのは明らかな反則だぜ?」
「そういえばそうですね。確かにあれはいただけないと思います。試合で見つかったら『こと』ですよ?」
(そういえば、か。普通はまず其処に目をやるべきなんだがな。アイツはさっきから約15分もの間、自分からは決して切り出そうとせず―言いたそうな様子すら見せず―俺の話を聞き続けた。善悪に対する頓着が無い。いや違うな。こいつはハナからこの決闘に対する善悪への興味がない。土台善悪を盾に相手を糾弾しようとするその行為は、究極的には何らかの秩序に意義を見出している証拠だ。だが、こいつは『決闘』という秩序に対して何ら特別な感情を抱いていない。こいつには何処か覆われた部分がある。その1つに、表面上は突飛な出来事に対し逐一驚いてみせてるが、実際のこいつは見た目の数倍冷静だ。さっきから上半身こそ盛んに身構るが、その一方で下半身に関しては一歩も引いていないという事実がそれを証明している。加えて場合によっては―好奇心が惹き付けられない場合においては―冷淡さすらチラつかせやがる。「自分が勝利した以上俺が違反していようがどうだろうが何ら知った事ではない」か。いや、それだけじゃないな。俺があの瞬間《サイバー・ダーク・ホーン》を出せば勝っていたことすらちゃんとわかった上で俺の話を聞き続けた。まるで「『テスト』は『テスト』」と言わんばかりだな。俺の仕掛けた『テスト』を通過した以上何の問題もなく自分の勝ち。それ以外の問題については考慮するに値しない。むしろ『決闘師』だの『決闘十字軍』だの未知の単語にしか興味が無い。確かにその考え方は間違っちゃいない。間違っちゃいないが……この年頃の学生としては何処か捻じれてるな。昔この国にいた時は、こんな決闘者はいなかった筈だ。いまだってそうそういる筈が、無いな)

「随分と冷静じゃないか。ポーカーフェイスには自信ありってか?」
「そういえば以前すりかえとかのイカサマを見たんで慣れがあったのかもしれません」
「ほぉ、中々面白いじゃないか。俺も昔はよくやったもんだよ。完成の瞬間、対戦相手からサーベルで見舞われるのを決闘盤で防ぐ。その為のタイミングを計るのが一苦労だった。どうだ?どっちが防いだんだ?」
「そんなことしませんよ。第一サーベルなんて銃刀法違反もいいところです」
「だが俺の事を『毒薬』なんて物騒な呼び方をする人間が屯ってた場所では、たまにあったぜ」
「それさっきから聞きたかったんですよ。何故そんな物騒な異名を与えられたんですか?」
「聞きたいか」
「はい。聞きたいです」
「正直な奴だな。少しだけだ。さっきちょろっと『アンダーグラウンド・デュエル』のこと話しただろ?」
「賞金戦とかおおっぴらにはやりにくい決闘のことですよね。名前だけなら知ってます」
 『名前だけ』。信也の先輩達が普段部費稼ぎにやっているのがそれだ。だがダルジュロスは首を振る。
「悪いがそりゃ地下一階の話だ。もっと下に潜れば累乗的に狂気が増す」
「危なく……なるんですか?」
「カードをドローされる代わりに拳銃を懐から出される可能性を常に考慮して戦わなければならない。端的に行ってそういう世界だ。『金』が一定量かかればそれにつられて『命』もかかる、当然の帰結だな」
「当然の帰結ですか。随分と嫌な帰結ですね。そんなのお断り願いたいですよ」
「そうだな。俺はそんな嫌な場所でありとあらゆる策を用いて闘ってきたアンダーグラウンドデュエリスト。俗に言う『決闘師』ってわけだ。そして俺は、その決闘師の中でもそれなりだったが故に『毒薬』と呼ばれるようになった。まあ、今はこうして表の大会に出ているがな」
「何故? それが一番気になる……」
「さあな。だが安心しろよ。表では表の闘い方だけでやるつもりだ。それが道だから、な。わかるだろ?」
 表と裏の垣根がどこにあるかもわからない現状では安心できるわけもなく。が、そこはそれ。
「わかります。でも裏では裏の技を使っていた。どんな技を?」
「そこまでホイホイ教えられると思うか?そいつは企業秘密ってもんだ。わかるだろ?」
「わかりません。さっき《サイバー・ダーク・ホーン》を魔法・罠ゾーンに伏せましたよね。あんな卑怯なことをしておいて何も教えないなんて卑怯ですよ。せめてあの場で《サイクロン》を撃たれた時の誤魔化し方ぐらいは教えてくれるべきです。それが道ってもんでしょう」
「あぁん?お前、自分が今どんな論理で話しかけてるのかわかってるのか?」
「わかってなきゃこんなこと言いません。使われた以上は僕だって闇の眷属です。さあ聞かせてください」

 段々と信也が『羽目を外した』駆け引きを開始する。ダルジュロスは軽く頭を抱えながらこう呟いた。
「以前な……こういうシュチュエーションでお前と似た“ような”リアクションを取った馬鹿が二人程いる」
「2人? 誰ですか? それ……」
「『ディムズディル』と『エリザベート』。前者は俺をここに連れてきた決闘者。後者は腐れ縁の決闘者だ」
 ディムズディルとエリザベート。この2つの名前を聞いて信也は思い出す。確か組み合わせ表にそんな名前があった筈だ、と。たった7人分のカタカナ表記は否応無く目立つ。それ故頭の片隅にその名が残っていた。もっとも、ディムズディルについては記憶が曖昧で思い出せない。わかっているのはその『ディムズディル』が自分とは異なるブロックだと言う事実のみ。だが、『エリザベート』がどのブロックかについてはよく覚えていた。何故なら彼の先輩の1人が、前日から『打倒! エリザベート!』と冗談で叫んでいたのが頭にこびりついていたからだ。
「強いんですか?その2人は」
「お前が俺のことを強いと思えるなら、強いだろうな」
(『エリザベート』か。僕の脳が腐っていなければ、それはあの人の対戦相手――)

第5話:ディムとエリーと不快な仲間

 ―Eブロック―

 Eブロック一回戦第1試合は既に終盤を迎えていた。決闘者の内の一方・網代開は既に『泣き』が入っている。それを正面から眺めるもう1人の決闘者。彼は少々呆れ顔でそれを眺めていた。
「弱過ぎる。いや、それ以前に覇気というものがまるで感じられない。君は本当に決闘者なのか?」
 その男は圧倒的な勝利を目前としていた。だがその顔色は決して優れない。失望の色がありありと。
「馬鹿な、あの九州三強をそこそこ追い詰めたこの俺がたった200しか削れずに……」
「たった200じゃない。君に200も削られた自分に対し、今真剣に苦悩しているぐらいだ。僕ももう年なのかもしれないな。引退? 全く僕も鈍ったもんだ。この哀しい現実をどう受け入れればいいんだ? まだ若いんだけどな」
 まな板の上の鯉の対戦相手に対し、彼の眼はあまりに冷たかった。
「もうこれ以上続けても得るものはない。終わりにしよう。墓地の岩石族を12体除外。《メガロック・ドラゴン》を召喚。悪いがとっとと消えてくれ。流石にもう飽きた」

【試合結果】
○ディムズディル=グレイマン(ポーランド)―網代 開(佐賀)●
得失点差±7800

「空しい決闘だった。命の代わりに魂を賭けるのが現代の決闘方式だとするならばこれは一体何なんだ?」
 勝利したのはディムズディルなる決闘者だった。だが彼の表情は暗い。『失望』。漢字2文字で今の彼を表すならまさしくこれに相違なかった。だがそんな彼に声をかける者が1人。女性の声だ。
「デイムー」
「ん? なんだエリーか。そういえば次は君の番だったな」
「うん。楽しみ」
「残念だがあまり期待しないほうがいい。あの瀬戸川家を輩出した日本人決闘者なら少しは期待できるんじゃないかと心臓に針を二三本刺し込んで置いたんだがな。無駄だったよ。あれだけ手加減しておきながらライフが200しか減らず、しかもその200ライフの減少を一種の屈辱とまで考えてしまうほどの弱さ。一体どんな宇宙言語を用いればこの弱弱しさ伝えきれるのか全く想像がつかないよ。失敗だったかな……」
「そうなの? でも中條さん言ってたじゃん。『西川瑞貴』とか『森勇一』はすっごくいい決闘者だって」
「どうだかな。全く……」
 失意を隠そうともしないディムズディルと、希望を抱きたがっているエリザベート。この二人が対照的な会話を続けている。その時だった。試合会場の方へ歩いていく決闘者らしき人物が二人。新堂翔と桜場遥だ。彼らはディムズディルとエリザベートの近くを横切り、足早に『決闘場』へ向かう。その内の1人は微妙に陰鬱な表情をしていた。その二人を見たディムズディルがふと声を漏らす。その声は先程までと比べると幾らか明るい。
「あれはGブロックの決闘者かな?」
「そうなんじゃない?新堂翔・桜場遥・斉藤聖の内のどれか…かな。あんま自信ないけど」
「ふぅん。あの顔は悪くないな。だが、今は試合を見る気分じゃない。それじゃ、僕は腹が減ったので食堂にでも行ってくるよ。そしてそのままベッドインだ。腹も減ったがまぶたも重い。決闘視察は明日以降だ。まあ運がよければ掘り出し決闘者の1人や2人見つかるかもしれない。あまり期待はしてないが……一応中條君の出した宿題に答えておくとするよ。彼は現場のデータを取るのが好きらしいからな。じゃあ、あとでまた合流しよう」
「また寝るの? 寝過ぎ……」
「寝れる時に寝る主義なんだ。その方が後々後悔せずに済む。じゃあ……エリ…ー…せっかくだ。存分に遊んでくるといい。君の言うとおりいい決闘が出来る事にこしたことはない。そしてその為には……僕等の方から積極的に求めるべきだ。求め続ける限りにおいて、いい決闘はきっと其処にある……といいな」
 眠そうだ。と、いうより、既に半分まぶたが落ちている。
「うん、わかった。ありがとね。それじゃ」

 そういうとエリザベートはディムズディルと別れ、Gブロックの選手として会場に向かう。彼女は試合時間になる前からデュエルボックス―もっとも箱というには随分広い空間―に入っていった。ここでデッキ構築と…デュエルが行われる。今までやったことのない形式の決闘が彼女を待っているのだ。エリザベートは期待に胸を躍らせていた。と、その時彼女に声をかけるものが一人。
「は、ハロー。アイアム……ヒジリ……」
 エリザベートはにっこり微笑む。相手が誰かわかったからだ。彼女は『日本語』で彼女に返答する。
「こんにちわ。斉藤聖さん。そして、はじめまして。私はエリザベートです。よろしく」
 この『こんにちわ』を聞いた聖が相好を崩す。彼女は少々緊張していたのだ。
「なーんだ。じゃあ私も自己紹介しとくね。私は斉藤聖。よろしくね。」

 ―フリーデュエルスペース―

「魑魅魍魎包括型人間? その、エリーさんがですか? それってどういう……」
「俺の意見じゃないがな。日本語で言うとそんなところらしい。ついでに複雑怪奇・摩訶不思議だとさ」
「僕の知識が正しければ、それって要は『よくわからない』って言ってるのと同じですよ。なんなんですかそのカオス・モンスターは」
「成る程。カオス・モンスターとはよく言ったもんだ。ある意味その通りかもしれないな。アイツには数年連れ添ってきた俺にさえよくわからないところが盛り沢山だ。ついでに言っておくとお前とはある意味で対極だな。なんたってアイツが組むデッキは毎回違う。本人曰く『そっちの方が面白いから』だとさ」
 『それだけか』――信也は思う。それなら理解できない事はない。
「デッキビルダー寄りってことですよね。要は」
 だが、眼前の話し相手はその要約に対し「30点」とでも言い出しかねない表情を見せる。
「『要は』か。そんなんで要せれば楽なんだがな。アイツの中身はくるくるまわるからな……」
「え?」
「プレイングを楽しみたいのか、コンボで魅せたいのか、運を試したいのか、論理思考を具現化したいのか、そこら辺が全くと言っていいほど一貫しないんだ。アイツの元からは何が出てくるかわからない。そういう強さだ。」
「それは……強さなんですか?」
「さあな。ついでにいっとくとアイツは言語すら中々一貫しなかった。あいつは母国語であるフランス語を始め、英語・日本語・中国語・ラテン語・古代言語…。或いはアフリカ原住民ボディランゲージに至るまでありとあらゆる言語を『てきとー』に勉強している。わからんやつだよ。ディムズディルの奴もそうだが、どういう情熱なのか俺にはまったくわからんな。そんなに覚えこんで一体何がしたいんだか」
「ダルさんも――」
「俺はフランス語と日本語と、あとは鈍りの入った英語くらいさ。俺はあいつらと違ってそんなに暇じゃない。暮らしに応じた言語だけさ。俺はちょい昔日本に長居してたからな。それだけの話だ」
 英語を始めこの手の勉強事があまり得意ではないな信也にとっては、それでも十分過ぎるくらいに凄いのだが。ダルジュロスはそのまま話を続ける。
「まっ、なんにせよアイツのことだ。『楽しかった』とでも言いながら宿舎に帰ってくるさ」
(要は『勝つ』ってことか。聖さん。遠慮なく覆してください……)

 ―Gブロック―

「それでは時間になりましたのでGブロック一回戦第一試合の課題を発表します」
「おっ、ようやく時間ね。待ちくたびれちゃったわよ」
「……………………………………………………」
 アナウンスと共にオーロラビジョンに課題が映し出される。息を呑む聖とエリザベートだったが、その課題は、彼女達の予想を斜め上45度に向かって、美しい放物線を描きつつ軽やかに超えていた―。

“直接攻撃禁止(ダイレクトアタック・プロフィビション)”

「嘘。課題って……こんなのもアリ?」
「あ……面白そう」

Gブロック

斉藤 聖

エリザベート

新堂 翔

桜庭 遥

得失点差

斉藤 聖

NO DUEL

 

 

 

 

エリザベート

 

NO DUEL

 

 

 

新堂 翔

 

 

NO DUEL

 

 

桜庭 遥

  

 

 

NO DUEL

 






【こんな決闘小説は紙面の無駄だ!】
男の子の描く女の子同士の決闘っていいですよね。例外なく微妙で。書いてて蕁麻疹が……



↑気軽。ただこちらからすれば初対面扱いになりがちということにだけ注意。


↑過疎。特になんもないんでなんだかんだで遊べるといいな程度の代物です


                TOPNEXT



























































































































































































































































inserted by FC2 system