瀬戸川千鳥の挑戦を前にした森勇一は、状況を今一つ飲み込めずにいた。
「決闘十字軍……だと。なんて趣味の悪いネーミングだ」
「左様。我々はこの大会の為に各国から集められし決闘権化。故に無様な敗戦は許されぬ。従って! 其処のグレファーの醜態は我が手によって漱がせてもらう」
「我々? グレファー? まさか、国外招待選手の連中が!?」
「察しがいいな。如何にもその通りだ。我等は厳密には招待されていない。召集されたのだ」
「だが、お前は名前も見た目も…何処からどう見ても日本人だ。まさか変装ってわけでもないだろうに」
 多少のイラつきを現し、千鳥に噛み付く勇一。だが、返ってきた答えは――
「まず一点、我は国外で活動している。それ故に国外招待選手。次にもう一点、我らはコナミの役員会によって世界から集められた代表選手。我は日本代表だ!」
「てめぇなあ。身も蓋もないこといいやがって」
 千鳥の発言には、確かに身も蓋もなかった。だが、この時森勇一は知らなかった。この大会の出資者である『コナミ』に対し、“いくらか”関りを持っていた勇一ではあったが、彼はこの時知らなかった。コナミの裏に潜む、“身も蓋もない”役員会の存在を知らなかった。彼はこの大会中知ることになる。そう、知ることになる!

―閑話休題―

「さあ! 与太話はここまでだ。現在の重大事は……一つ! グレファーが敗れた事! 二つ! 我が貴様等に報復決闘を申し込む事! 三つ! 貴様らが其れを受ける事! 返答はいかに!」
 千鳥は勇一の文句を無視して話を続ける。あまり人の話を聞かないタイプに相違ない。千鳥から烈火の剣幕で迫られた勇一は、それでも軽い調子で返事を返す。そこに臆した様子は見当たらない。
「返答……つってもどうせ引かねえんだろ? いいぜ。俺も最近出番が微妙で身体が鈍ってた所なんだ。てめぇが誰だろうがこの際関係ねぇ。受けて立ってやる!」
「いいの?」
「ああ。お前の決闘を見てやる気の虫が沸いてきちまったよ。それに…アレを実戦の空気に慣らすにはもってこいだからな。そういうわけだミズキ。まずは俺から行かせてもらうぜ。悪く思うなよ」
「それはいいけど……」

「ではお相手仕ろうか。森勇一、そして西川瑞貴。一斉にかかってくるがいい」
 この千鳥の発言を受けた勇一はあることに気がつく。彼は『困惑』を受け取っていた。
「……ってお前まさか、1人で俺達2人を相手にする気か?決闘ってのは1人に1人が大原則だ。例えお前がどんなつわものでも俺達2人の相手はできない。そのぐらい知ってんだろ?」
 勇一の放つ言葉は正論である。1人で2人相手の決闘は出来ない。だが千鳥はその程度先刻承知といった表情で言葉を紡ぐ。彼女は是が非でも『2人』に決闘を申し込む構えの様だ。
「誰が我一人と言った。我は普段国外で活動している。そして、その際のパートナーが……お前の直ぐ後ろにいる決闘者・ベルク=ディオマースだ。我は貴様等にタッグデュエルを申し込む!」
(タッグデュエル――!?)
 ベルクにとっては寝耳に水。
「アァン? タッグ? 知るかよ」
 瀬戸川千鳥は一度こうと決めたら一歩も譲らない性格の持ち主だった。


第12話:『人札一体』
     〜瀬戸川流決闘術の極意〜



「面白いことになりましたね。東智恵さん」
「貴方は……」
 対戦カードが決まったその時、東智恵に話しかけたのは先程グレファーに敗れた女学生だった。彼女はその後も気落ちする様子なくグレファーVS智恵、更にはこのやりとりを凝視し続けていた。
「津田早苗と申します。先程の決闘はホントお見事でした。素晴らしい『読み』だったと思います。流石は『ウィザード・チエ』。私なんかあのチェーンを見てるだけで精一杯でしたよ」
 先程の決闘を絶賛されて多少面映い智恵に対し、早苗が話を続ける。
「それで…今度は森勇一さんと西川瑞貴さんですか。そしてお相手は目下大会で全勝中の国外招待選手。これは凄いことになりそうですね。なんだかギャラリーも増えてますよ。注目の的ってやつですよね」
「ホントだ。全くユウイチったら人が折角代わりに闘ったのにこれじゃ台無しね」
 元々勇一は決闘したがっていたのだが、それをツッコムのは野暮(スタンガン)というものである。この辺は敢えて無視するのが君子の構え。
「おい、それで肝心のルールはどうすんだよ。タッグっつっても色々だぜ」
「今決めればいいことだ。お互いにな」
「そうかい。じゃあ初期ライフは8000な。両方死んだら終わりだ。さっさと終わらせたい」
「生き急ぎ過ぎだ。我がよくやった地域ではパートナーのモンスターを壁にできるというローカルルールがある。それを使おう」
「オイオイ、『だが、《ブラックマジシャン》の攻撃は止まらない!』ってやつか。気に入らないな。それでやるならせめて、《リビングデッドの呼び声》の時みたくバトルフェイズを巻き戻してくれ」
「いいだろう。なら……」
 ポンポンと決まってゆくローカルルール。元々タッグデュエルはルールが曖昧で、地方差がある。これもまたフリーデュエルの醍醐味であろうか。
「ま、こんなもんだろ。おいミズキ、完全に『記憶』したか?」
「おっけ」
 タッグデュエルの為のローカルルールが遂に合意の時を迎える。このローカルルールは、勇一側と千鳥側の要望が適当に混ぜこぜにされることによって生まれたローカルルール。おそらくは、彼らにとって最初で最後のローカルルール。
「さあいこーぜ。決着……つけてやる」
 森勇一は、相変わらずやる気満々だった 

【フリータッグデュエル】
森勇一&西川瑞貴VS瀬戸川千鳥&ベルク=ディオマース

 先攻は瀬戸川千鳥。
「我のターン、ドロー」
(さあようやく決闘だ。アイツは一体どんなデッキを使うんだ?言うだけのものは見せてくれよ)
「我はモンスターを一体裏守備でセット。更にカードを3枚伏せてターンエンドだ」
 今度は瑞貴の決闘盤にターンランプが点灯する。順番は千鳥→瑞貴→ベルク→勇一だ。
「私のターン、ドロー。裏守備を一枚セット。更にカードを一枚セットしてターンエンド」
 瑞貴もまたあっさりターンを終える。第1ターンは攻撃不可と予め定めておいた以上当然といえば当然だが、事はそれだけではない。彼女はこの試合森勇一のサポートに回る決意を固めていた。勇一がやや前のめりになっていると判断しての構え。
「アァン? 俺かよ」
 ターンランプが今度はベルクの決闘盤に点灯。今度はベルク=ディオマースのターン。だが、その表情には何処か、否、全面的にやる気が感じられない。
「ドロー。一体セットでターンエンド」
「ベルク?」
 ベルクのターンが3秒で終わり、遂に森勇一のターンが到来する。彼はこの瞬間を待っていた。
「さあいよいよ俺の番だぜ。俺の新しいデッキを魅せてやる!」
「新しいデッキ!? (【ドロー・ゴー】じゃないの!?)」
 この『新しいデッキ』発言に真っ先に飛びついたのは対戦者である瀬戸川千鳥でもベルク=ディオマースでもなくなく、智恵の横で観戦していた津田早苗だった。彼女は少々露骨に聞き耳を立てる。勇一の動きを一片たりとも捉え漏らさないとばかりに。
「俺は《天空の使者 ゼラディアス》を手札から捨て《天空の聖域》を手札に加える」
「え?これって…」
 津田早苗が驚きの声を漏らす。大会前からあらゆる決闘者の情報収集に励んでいた彼女にとって、勇一のこれは計算外の行動だった。
「あれはまさか【天使パーミッション】? 森勇一は其処まで領域を延ばしていたってことなの?」

【天使パーミッション】
 天使とは神の使いである。その本質は『伝達者(メッセンジャー)』としての使命にあると言っても決して過言ではない。ここで注意しなければならないのは古来から盛んに描かれてきた美しすぎる天使像は偽りだという点である。何故なら天使とは前述したように『伝達者(メッセンジャー)』であるが、この伝達者とは不可視であるのが理想なのだ。それは言うなれば、6ヶ国協議における通訳がその存在感を極限にまで消し去るようなもの。決して彼らは自己主張を行ってはいけないのだ。故に美しすぎる―自己主張の強すぎる―天使は偽りである。その意味で【天使パーミッション】における天使達はまさしく理想の天使達といえるだろう。彼らは言語における前置詞の如く行間に潜み、《神の宣告》や《天罰》といった『神の言葉』を地上に伝える為の『伝達者』としての役割を全うしていたのである。故に【天使パーミッション】はカウンターデッキの理想系と言えるのかもしれない。

「あ、驚きました?」
「え、ええ」
「この複雑怪奇な大会で勝ち抜くためには更なる対応力と柔軟性が必要。それに今の時代、モンスターデッキがなければどうにもならない部分が大ですから。時代に合わせて進化してるってこと。もっとも、予選1回戦では課題との兼ね合いで使う機会がなく、対外試合ではこれが初めての使用ってことになります。あれはユウイチ特有の調整が施された【天使パーミッション】。すっごく強いんですよ」
「成る程。そういうわけなんですか(森勇一侮りがたし。やはり今日ここに来たのは正解だった)」

「さあ行くぜ。俺は《天空の聖域》をフィールドにセット。さらに《豊穣のアルテミス》を攻撃表示で召喚する」
 フィールド魔法《天空の聖域》のセットから天使族である《豊穣のアルテミス》を召喚。次ターン以降カウンター罠で《豊穣のアルテミス》等を守りつつアドバンテージを稼ぐ。理想的な【天使パーミッション】の初動である。その動きには全く淀みがない。勇一の顔には自信が満ち溢れていた。だが千鳥は、そんな勇一に一かけらの『油断』を感じ取っていた。戦況が動き出す。
「定石だな。サポートに適した天使族モンスターを展開しカウンターとの相互作用を狙う……。フッ、天使の加護の下神の代行者を気取るつもりか森勇一。だが、我には通用しない! 裏守備でセットした《クリッター》を生贄に捧げ《昇天の角笛》を発動! 《豊穣のアルテミス》を墓地に送る。そして! 《クリッター》の効果発動。デッキから《魔装獣チリングワークス》を手札に加える」
「な…。《クリッター》を生贄にカウンター罠を発動するだと。それに今手札に加えたカード。まさか!」
「とくと見せてくれよう。これぞ!瀬戸川流六天札の一つ!【悪魔パーミッション】だ!」

「【悪魔パーミッション】ですって!?」
「知ってるんですか津田さん!」
「ええ。日本ではほとんど使われていませんが…相当にアクの強いデッキです」

【悪魔パーミッション】
 遊戯王において【パーミッション】は永らく天使族の専有物だった。神の使いたる天使の加護に守られたカウンター使い達は、その威光により、さながら神の代行者の如き『領事裁判権』を有していたのである。その意味で【天使パーミッション】はカウンターの王道であり…唯一無二の可能性であった。少なくとも遊戯王第4世代まではそうだったと言えるだろう。だが『光』あるところには『闇』があり、『陽』のあるところには『陰』もある。ならば『天使』あるところには『悪魔』もまた存在するのがこの世の道理。悪魔は決して天使の専横を許しはしない。彼等の邪悪なる意思は、絶えず天使との間の緊張状態を志向していたのだ。即ち『悪魔パーミッション』の成立は、宇宙の摂理だったのである。

「どんな動きをするんですか?」
「基本は【天使パーミッション】と同じです。サポートモンスターを多用しつつカウンター罠で防御を固める。ただ【悪魔パーミッション】の場合は、癖の強い優秀なモンスターが揃っている悪魔族を使用できる分、強襲性に優れています。ただ、天使族とは違い、悪魔族は攻撃的一方で『癖』があります。故にプレイヤーは攻撃と防御の間で常に揺れなければならない。運の要素にも多分に振り回されますから…下手をすると自滅しかねないデッキです」
「使ってみたことがあるんですか?」
「ええ。でもあのデッキを使うには類稀な『集中力』と、ここぞというタイミングで見切りを付ける『勝負度胸』が不可欠なんだと思います。そのどちらも私は持ち合わせていませんでした。あのデッキを用いるには、それこそデッキと心中する覚悟が必要なんだと思います」
(デッキと心中……だから『人札一体』?)

「チッ、俺はカードを二枚伏せてターンエンドだ」
 勇一が渋々ターンエンドする。いかなるカウンター使いも自己の第一ターンだけは隙だらけ。そこを狙われた格好だ。これを見た千鳥が勇躍、第二ターンに突入する。
「我のターン、ドロー。リバース。《リビングデッドの呼び声》!」
「いきなりか。そうそう好きにやらせるかよ。《盗賊の七つ道具》!」
「ならばこちらも《盗賊の七つ道具》。さあどうする?」

森勇一:7000
西川瑞貴:8000
瀬戸川千鳥:7000
ベルク=ディオマース:8000

(釣りの可能性もある。ここで深入りは不味いか)
「よし、通す」
「そうか。なら私は《リビングデッド》の効果で《クリッター》を特殊召喚。そのまま生贄に捧げ…《迅雷の魔王−スカル・デーモン》を召喚」
(チッ。コイツは微妙なデカブツだな。思い切って《神の宣告》を使うか……いや駄目だ。これはタッグマッチ。ここでライフを3500に減らした場合間違いなく狙い撃ちにされる。そうなったら俺がミズキの脚を引っ張りかねない。だとするとここは通しの一手か)
「通ったか。ならば《クリッター》の効果発動。《魔装獣チリングワークス》をデッキから手札に入れる。更に! 《迅雷の魔王-スカル・デーモン》で森勇一に直接攻撃!」
「野郎! クロック・パーミッション気取りか。その程度!」
「ユウイチ。アレは私に任せて。この試合のルールなら……」
「いや、ここで引いたら一気に押し込まれる。まずは俺だ。《炸裂装甲》!」
「!」
「確率は1/2。さあギャンブルだ」
 勇一が身構える。《迅雷の魔王-スカル・デーモン》の無効化能力にひるまず、攻めの姿勢を貫こうという意思の表明だ。だが千鳥はこれに対し不敵に笑う。その無気味な表情に不安を抱く勇一。
「『ギャンブル』か。これは良い冗談だな」
「何がおかしい……」
「森勇一、そして西川瑞貴よ。一つだけ言っておこう」
「おまえ、何のつもりだ」
「え? この人……」
「瀬戸川流決闘術は、我等の祖先は既に『賽の目』に対する研究と分析を終えている! 我等にとって!1/2等確率の内には入らない。見るがいい! 我が奥義を! 貴様等に深紅の一点を見せてくれよう!」
 そう言い残すと、千鳥は賽を右手に携え腰を落とし左腕の決闘盤を地面に接地させ身体を捻る。次の瞬間だった。千鳥が捻った身体を超高速で回転、その回転エネルギーを飛翔によって運動エネルギーに変換したその瞬間の出来事であった。賽が千鳥の右手から放たれ、恐るべき勢いで空高く跳ね上がる。
「見るがいい! これぞ!」 

瀬戸川流決闘術奥義『賽気煥発』

 サイコロが千鳥の頭上10mに至るまで垂直に、それも高速回転しながら中を舞っている。十分な滞空時間と回転数を持ってサイコロは地面に落ち、その目はなんと『1』―赤丸―を示していた。
「サイコロの目は深紅の『1』だ。残念だったな。その《炸裂装甲》の効力は無効だ」
「この人……まさか狙って!?」
「馬鹿な。あれだけの滞空時間と回転数だ。そんなことができるわけがない。偶然だ」
 そのあまりの光景に困惑の表情を隠せない瑞貴と勇一。だが千鳥の表情は先程とほとんど変わっていない。まるでこの結果が通常だと言わんばかりに――
「フッ…これぞ瀬戸川流決闘術奥義『賽気煥発』。さあバトルフェイズを続行させてもらおうか」
「私は守備モンスターを一体ユウイチの前に出します」
「構わん。殺れ!」
 瑞貴が自軍モンスターを盾にしてなんとか急場を凌いだものの、開幕戦の情勢は明らかだった。この千鳥の決闘能力にはさしもの勇一・瑞貴も舌を巻く。無論その驚愕は当事者だけにとどまらない。デュエルスペース中がある種異様な空気に包まれていた。それもこれも千鳥一人の手によって。

「【瀬戸川流決闘術】ですって? あの伝説の!?」
「知ってるんですか津田さん!」
「まさか、あの血族がこの大会の出場選手だったなんて」

【瀬戸川流決闘術】
 瀬戸川流決闘術…それは決闘の名門瀬戸川家が創始した世界屈指の決闘術である。その真髄は『人札一体』にあり。『敵を知り、己を知り、札を知れば千戦危うからず』の格言に在る通り、カードとの一体化こそ決闘者の求める最終境地。この境地に至らんがため修行を積んだのが瀬戸川流の伝承者達なのである。彼等の修行は文字通り苛烈を極めた。決闘盤の武器防具としての運用に始まり、ドローの際の威嚇行為、伏せカード判断における天文学の導入、酸欠状態での百本決闘、1時間に20個のデッキ構築、遊戯王百人一首、賽やコインの自在な運用、など決闘に必要なありとあらゆる要素を極めんが為彼等はその身体を極限まで行使した。時には山に篭り、全長2Mを越す大熊相手に決闘を挑んだとすら言われている。彼等の眼は、常に『決闘』の向上へと向けられていたのだ。

「一筋縄ではいかないかもしれません。この決闘……」
「負けないで。ユウイチ」
 だがこの神技を前にしても彼等は決して怯まなかった。いやむしろ『やっと脳内エンジンがかかってきた』という表情すら見せている。国内最強と言われ続けてきた彼等は、新たな強敵の出現を心の何処かで歓迎していた。決闘はまだ序盤。ここからが本当の勝負――
「はっ、面白くなってきたじゃないか。なあミズキ」
「そうね。ここから挽回しましょう」

 決闘が過熱する――



【こんな決闘小説は紙面の無駄だ!】
Q:【悪魔パーミッション】が宇宙の摂理って……
A:摂理です。摂理を捻じ曲げるなど私にはとても……
Q:審判はいったいなにをやっているんですか?
A:わりとよくある光景なので気にも留めません。
Q:瀬戸川流決闘術ってなんなんですかいったい。
A:↑の説明通りです。読めばわかるでしょうに。




↑気軽。ただこちらからすれば初対面扱いになりがちということにだけ注意。


↑過疎。特になんもないんでなんだかんだで遊べるといいな程度の代物です。


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